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鈴音は知らないが
入学して、1週間後に開催された
〔次代のライバルは誰になる!?ランキング〕で大地は5位にランクインしている。
情報通な大地はもちろん知っているが、興味のない事にはとことん疎い鈴音は存在すら知らない。
で、5位………微妙な位置だが、かっこいい事には変わりはない大地にその他の生徒が騒がない事はなく、
今、現在、注目を集めているのだ。
まあ、理由はもう一つあるのだが……。
それは後々。
で、周りが騒がしい事に全く頓着しない鈴音は
「あぁ、なる……てか、歩けよ。メタボになんぞ?お前、タダでさえかなり食うのに……」
と、普通の応答。
もはや、大地の手に関しては無視。
大地はフフっと笑って
大「いーの、いーの、どうせ夜、激し~い運動するんだし?」
と妖艶に微笑んだ姿を見て何人かが前のめりになったのはスルー。
鈴音があのなぁ……と口を開いた瞬間、
?「このオカマ野郎っっつ!!!!!何やってんだぁぁあ!!!」
大地『うきゃっっ…もう、来たの…馬鹿犬』
ギャラリー「…あっ……きゃあぁぁ!!ねぇ……!那都さんだよっっ」
一瞬で全身を包んでいた甘い香りの温もりは消え失せて
別のどことなく爽やかな香りのする温もりに
抱かれたしかし、
低い怒声と、この学園に似つかわしい黄色い声。
そのダブルコンボで
鈴音は耳に100の大ダメージを受けた。
うるさいな……
頭がボウッとする…あの馬鹿犬。
まぁ、助かったか。
馬鹿犬は飛んで来た瞬間に大地と鈴音を引き剥がして鈴音を抱きしめた。
大地「ちょっと!那都!止めてよ!私と鈴音と愛の時間を邪魔しないで!」
?「うるさい!何が愛の時間だよ、どさくさに鈴音のケツ触ってセクハラしてたのはどこのどいつだ!!??」
いきなり
走ってきて鈴音を抱きしめてるコイツは馬鹿犬もとい、日野 那都。
そして、1年のランキング1位でもある。
だから、さっきの黄色い声が飛んでいたのだ。
既に、アイドル的な存在だ。
花のないこのむさい学園での花の代用品と言った形か
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