1人が本棚に入れています
本棚に追加
学校へ行くのはきらいじゃない、と、思う。
適度に話せる友達もいれば、授業にだってついてけれてる。
こん、古びたコンクリートの階段を踏み締めると、まるでタップを踏んだときみたいな(まぁ僕はやったことがないけれど)音がした。
学校は煩わしい、と、思う。
嫌いな人もいれば、くだくだと感情が渦巻きあって気持ち悪い。
どちらかといえば後者のほうが大きい、けれど学校に行くのは半ば義務。
このご時世だし、休みすぎたら未来はないし。
…あ、やばい、
(未来だなんて、僕にあるのか、?)
ぐるぐる、ぐるぐる、またいらないことを考えてしまった。
こうなると僕の思考は止まってくれない。
未来なんてない もしかしたら明日死ぬかもしれない 大地震が 隕石が 車が、
ぐるぐる、ぐるぐる、
コンクリートの階段をのぼる足が止まる。なのに僕の思考はフル回転。ぐる、ぐる、ぐる
考えすぎて、気持ち悪い。
きもちが、悪い
僕の思考はひたすらマイナスを向くように出来ているらしく、じりじり自分を追い詰めるような、じりじり、自分の首をしめるような、そんな考えが頭を巡る。
些細な一言からだったり 冗談で言われた言葉だったり なにが引き金を引くかわからないからやっかいだ、
そんな自分が嫌になる。
震える唇を少しあけて、ゆっくり、ゆっくり深呼吸した。
最初のコメントを投稿しよう!