入部試験

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全員が注目する。 素振りなどをしていた者も、注目する。 視線の先には一人の男がいた。 遠くから見ても体格がいい。 恐らく190はあるだろう。 そのでかい男が口を開く。 「諸君!!俺がぁ!!新たな監督のぉ!!長嶋だぁ!!よろしくぅ!!」 ―――バカかこいつは。 こんなのが監督なのか、と雄太は思った。 いや、雄太だけではないだろう。 このグラウンドにいるほとんどがそう思っている筈だ。
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