各種目の怪物

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その青年を見ていた長嶋の目は、冷たかった。 「何を言っている。 お前は残っているんだろう?それでいいじゃないか。」 その言葉を聞いて、雄太は、 「なに?あいつ残ってんの?じゃあいいじゃん。」 と、腕を組んで言っている。 そんな雄太を無視し、青年は叫ぶ。 「俺の友達が落とされたんだよ!友達は、打撃が得意だったんだ!それを見ずに…「うるさい!」 青年の言葉を遮って、長嶋が怒鳴った。 「野球は総合力だ!一つの事しかできないヤツはいらん! それになぁ… 文句を言う暇があるなら、その友達の為に頑張ろうという気にはならんのかぁ!!」
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