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「なっ、何ィ!?
小生が二番だとォ!?
小生は四番でエースという確固たる地位を築こうと…「グダグダうるせぇ!」
また騒ぎ始めた市ノ川に、雄太は一括した。市ノ川は、「むぅ…」と唸って黙った。
そして互いに礼をして試合開始。先攻はAチームだ。トップバッターのアレックスが打席に入る。
「打てよー長谷川!」
「先頭打者ホームランかましてやれ!」
ベンチから応援が飛ぶ中、アレックスは爽やかな笑顔で捕手の竜崎という男に「よろしく。」と言った。
竜崎はそれを無視し、サインを出す。投手の桐生は振りかぶる。豪快なフォーム。ワインドアップで構える。右のオーバースロー。
アレックスは、右打席から桐生を見る。初球、桐生の右腕から白球が放たれたのを確認すると、アレックスはすかさずセーフティーバントの構えをする。
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