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なおみ
「…ありがとう、純二さん。もう大丈夫だから…。ごめんね、いつもわがまま言って」
純二
「いいよ。俺、お前のわがまま聞くの好きだから…。観覧車乗りに行こう」
2人は、お化け屋敷を出ると、手を繋いで観覧車の方へ行った。観覧車もほとんど客は乗っていなかった。
係員
「いらっしゃいませ。お2人ですね」
純二
「はい」
係員
「じゃ、これに乗ってください」
2人は赤いゴンドラに、向かい合わせで乗った。
なおみ
「なんかドキドキする」
純二
「どうして?」
なおみ
「上へ上がるから。もし途中で止まったらって思うと…」
純二
「それだけ?もっとドキドキしたくない?」
なおみ
「えっ?」
っと言っている間に、純二がなおみの隣に座り直し、なおみに迫った。
なおみ
「じ、純二さん?こっちに傾いてるよ」
純二
「なおみ…、他のゴンドラ、誰も乗ってないから…。誰にも見られないから…」
純二は、なおみの至るところにキスしはじめ、そして…
なおみ
「あ…、だめ…、純…二さ…ん」
純二
「なおみ…、愛している…。お前が欲しい…」
なおみ
「だ、だめよ、こんなところで…」
純二
「なおみ…」
なおみ
「あっ、ああ…」
いつしかゴンドラは下り始めていた。
なおみ
「あ、あと4分の1だ…よ。もう、やめて…」
純二
「いやだ」
なおみ
「純二さん…、だめだ…って」
純二
「…わかったよ。ごめん。でも、もう1度だけ…」
純二は、なおみの首筋の目立つところに、キスマークを付けた。
なおみ
「あ…、いたっ!あーっ、また…キスマーク付けたのね。どうするの!?こんなところに付けて!」
純二
「いいじゃん。俺の物に印付けて、何が悪い」
なおみ
「俺の物って、私は物じゃない!」
純二
「それ付けておかないと、また誰かとキスするかもしれないからね」
なおみ
「そんなこと!…もうないもん。この間はちょっと油断しただけだもん」
純二
「じゃぁ、俺以外の男には、絶対に油断するな!わかったな!」
なおみ
「…はい」
純二
「よし、ご褒美だ」
純二は、軽くなおみにキスした。そろそろ地上に到着。
純二
「ちょうど時間だ」
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