夕陽の中で 第4章

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なおみ 「…私、ちょっとトイレに行ってくる」 なおみは、キスマークの場所を確認するため、トイレの鏡を見に行った。 なおみ 「もう!純二さんったら、こんな所に…。隠せないよう」 みんなぞろぞろと、集合場所に集まってきた。 こずえ 「楽しかったね」 智子 「うん。竹本さんたちはどうだった?」 守 「どうせアツアツだったんだろ?」 純二 「まぁな」 孝行 「聞くだけ野暮だよ」 こずえ 「でも聞きたい。何乗ってたの?」 純二 「バイキングとか、ホワイトサイクロンとか、あと…、お化け屋敷に観覧車」 智子 「お化け屋敷と観覧車って、2人きりになれるよね」 孝行 「純二さん、なおみといい事してたのかよ」 純二 「…まぁな」 なおみ 「純二さん、そんな露骨に言わなくても…」 なおみは恥ずかしくて、穴があったら入りたい気分だった。 孝行 「いいじゃん。人前で平気でキスするのに」 なおみ 「平気じゃないわよ」 純二 「そうなのか?じゃぁこれからホームでするのはやめようか?」 なおみ 「…い、いや」 純二 「アハハ、素直でよろしい」 といって、なおみの頭を撫でた。 その時、守がなおみの首が赤くなっているのを見つけた。 守 「なおみ、首、どうしたんだ?赤くなってるぞ」 なおみ 「え!?あっ、これはそのー、か、蚊に刺されたの」 守 「蚊?今時そんなの…」 守はなおみに近づいて、じっと見た。 守 「あーっ!!これって、まさか…、キスマーク?」 みんな 「えーっ!?」 なおみ 「ち、違うわよ。蚊に…」 孝行 「どれどれ?わぁーっ、やったな?純二さん」 純二 「また誰かに取られるといけないからな。俺の物って印付けておいたんだ」 こずえ 「やるー」 孝行 「なおみ、俺にも付けてくれよ」 なおみ 「バカ!」 純二も孝行の頭をこつく。 孝行 「いてっ、ジョークなのに…」 純二 「ほら、行くぞ」 なおみは、名古屋駅まで送ってもらうと、大勢の生徒がいて、泣いてしまった時に恥ずかしいから、最寄りの駅で下ろしてもらおうと考えていた。 なおみ 「…純二さん、近くの駅でいいから…」 純二 「え!?名古屋駅までじゃ…」
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