夕陽の中で 第4章

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純一を除いた他の4人、孝行、守、こずえ、智子も一緒に行動することになっていた。 孝行 「純二さん、お世話になります」 純二 「ああ」 孝行 「ほら、守。純二さんに言わなきゃならないことがあるだろう」 守 「…竹本さん、この間はごめんなさい」 純二 「え!?何のことだ?」 守 「…そのー、…なおみにキスしたこと、許してくれる?」 純二 「…そうだなぁ、俺もなおみから聞いてすごく腹が立ったし。どうしようかなぁ」 守 「…」 守は俯いて困った顔をした。 純二 「…もういいよ。なおみは俺と守くん以外にも、後2人の男とキスしてるからなぁ」 と、純二は孝行の顔を見ながら言った。 その時、孝行は自分のことだと思い、ドキッとした。 守 「えっ!?誰?」 純二 「それはねぇ…」 孝行 「純二さん!言ったらダメだ!」 なおみ 「そうよ。私の最大の汚点をそんな風にばらさなくても…」 守 「ということは、孝行、お前、なおみと…」 孝行 「ああ、そうだよ。1年の時にな」 守 「じゃぁもう1人は…?」 純二 「純一くんだよ」 守 「なんだよ。結局俺らの班の男子じゃん」 なおみ 「そんな話し、もういいじゃん。早く行こうよ」 純二 「そうだな。どこかで飯食っていくか?」 しかし4人は、純二たちに気をきかそうとしていた。 こずえ 「竹本さん、私たちは先生と行動するから。ねぇ智子」 智子 「うん。久しぶりに会ったんでしょ?2人きりにさせてあげる」 なおみ 「でも…」 純二 「そうだよ。布団も部屋も用意してあるのに…。俺も久しぶりにみんなの話しも聞きたいし。こずえちゃん、トシくんは元気にしてる?」 こずえ 「はい、大学に行っても野球続けてるんですよ」 純二 「智子ちゃんは…」 智子 「私は彼氏いないから…。そうだ、竹本さん、今度紹介してください。…お巡りさんでもいいから」 純二 「ああ。いい人見つけておくよ」 智子 「ありがとう」 孝行 「俺は?」 こずえ 「あら、この間、後輩からラブレターもらってたじゃない」 なおみ 「へー、そうだったの。どんな子?」 孝行 「どうだっていいだろ!そんなこと」 その時、なおみがまた吐き気をもよおした。
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