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純一を除いた他の4人、孝行、守、こずえ、智子も一緒に行動することになっていた。
孝行
「純二さん、お世話になります」
純二
「ああ」
孝行
「ほら、守。純二さんに言わなきゃならないことがあるだろう」
守
「…竹本さん、この間はごめんなさい」
純二
「え!?何のことだ?」
守
「…そのー、…なおみにキスしたこと、許してくれる?」
純二
「…そうだなぁ、俺もなおみから聞いてすごく腹が立ったし。どうしようかなぁ」
守
「…」
守は俯いて困った顔をした。
純二
「…もういいよ。なおみは俺と守くん以外にも、後2人の男とキスしてるからなぁ」
と、純二は孝行の顔を見ながら言った。
その時、孝行は自分のことだと思い、ドキッとした。
守
「えっ!?誰?」
純二
「それはねぇ…」
孝行
「純二さん!言ったらダメだ!」
なおみ
「そうよ。私の最大の汚点をそんな風にばらさなくても…」
守
「ということは、孝行、お前、なおみと…」
孝行
「ああ、そうだよ。1年の時にな」
守
「じゃぁもう1人は…?」
純二
「純一くんだよ」
守
「なんだよ。結局俺らの班の男子じゃん」
なおみ
「そんな話し、もういいじゃん。早く行こうよ」
純二
「そうだな。どこかで飯食っていくか?」
しかし4人は、純二たちに気をきかそうとしていた。
こずえ
「竹本さん、私たちは先生と行動するから。ねぇ智子」
智子
「うん。久しぶりに会ったんでしょ?2人きりにさせてあげる」
なおみ
「でも…」
純二
「そうだよ。布団も部屋も用意してあるのに…。俺も久しぶりにみんなの話しも聞きたいし。こずえちゃん、トシくんは元気にしてる?」
こずえ
「はい、大学に行っても野球続けてるんですよ」
純二
「智子ちゃんは…」
智子
「私は彼氏いないから…。そうだ、竹本さん、今度紹介してください。…お巡りさんでもいいから」
純二
「ああ。いい人見つけておくよ」
智子
「ありがとう」
孝行
「俺は?」
こずえ
「あら、この間、後輩からラブレターもらってたじゃない」
なおみ
「へー、そうだったの。どんな子?」
孝行
「どうだっていいだろ!そんなこと」
その時、なおみがまた吐き気をもよおした。
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