夕陽の中で 第4章

95/106
前へ
/106ページ
次へ
田所 「おっ、おお!?」 なおみ 「こんばんは」 早川 「なおみちゃんじゃないか。久しぶりだね」 なおみ 「この間はお世話になりました。それに挨拶もせずに帰ってしまって…」 早川 「いいよ、そんなこと。今日は友達も一緒なのかい?」 なおみ 「はい。是非お礼が言いたくて…」 孝行 「布団とか貸していただいたそうで、ありがとうございました」 その時、陣内がパトロールから帰ってきた。 明 「ただ今帰りました。わっ、なんだ?この人たちは…」 なおみ 「あっ、陣内さん」 明 「なおみちゃん!」 なおみ 「夏休みにはお世話になりました。お礼もいわずに帰ってしまってごめんなさい。それに、今日は私たちが来たおかげで部屋まで貸してくれて…」 陣内 「あ、ああ、いいよ、別に」 明は、自分が憧れているなおみを目の前に照れていた。 早川 「もう毎日竹本がうるさくてね。なおみちゃんが来るって、ソワソワしっぱなし」 純二 「早川さん、そんなこと言わなくても…」 早川 「竹本はすぐ顔に出るからな。なんでもわかるんだよ」 純二 「…へへへ」 孝行 「純二さん、腹減った。早く飯食いに行こうよ」 純二 「よし、じゃぁ、ついでに風呂は温泉に行こう」 純二となおみたちは、国道沿いを北へ向かい、天然温泉とボーリング場など娯楽施設と、ファミリーレストランが同じ敷地内にある、アミューズメントパークへ行った。 純二 「まず、腹ごしらえだな。食後、しばらく遊んで、温泉に浸かる。これでいい?」 みんな 「いいでーす」 食後、ボーリング場へ行き、自分のやりたいものを言い合った。 こずえ 「私ボーリング」 なおみ 「私も」 孝行 「俺たちはゲームだ」 智子 「私も」 純二 「じゃ、俺はボーリングにしよう」 純二、なおみ、こずえは、ボーリングをしようとしていた。すると、智子がこずえを呼び、気を利かすように言った。 こずえ 「あっ、そうか。気がつかなかった」 純二 「こずえちゃん、行くよ 」 こずえ 「あっ、竹本さん。私、やっぱりゲームの方へ行くね。智子が女の子1人だから」 純二 「そうか。わかったよ。ありがとう」 こずえ 「えっ?」
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加