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孝行
「俺たちいなかったら行くんかよ」
純二
「お前らがいなかったら、今頃なおみと…ムフフ」
孝行
「やらしいことするんだ」
純二
「そうとは限らないよ。なにかしようとする前になおみが寝るから。さぁもう遅いから寝ろよ」
みんなそれからすぐ寝付いた。しかし、なおみは純二の事が気になり、夜中に目を覚ました。なおみは少し風に当たろうと外に出た。同じ頃、純二もそうだった。
純二
「なおみのやつ、怒ってないかなぁ。部屋を覗くわけにはいかないし…」
その時、隣の部屋から鍵を開ける音が聞こえたため、純二は小窓から外を見た。するとなおみの姿が見えた。
純二
「あいつ、こんな夜中にどうしたんだ?」
純二も外に出て行った。純二の鍵を開ける音で、今度は守が目を覚まし、小窓から外を見た。
純二
「どうしたんだ?こんな夜中に。眠れないのか?風邪引くぞ」
なおみ
「純二さん。…純二さんと一緒の部屋がよかったなって思ったら眠れなくなって…」
純二
「…ごめん、でも今回は…」
なおみ
「分かってる。私だけいい思いしちゃみんなに悪いもんね。…でも、…でも、今だけ、少しでいいから…甘えさせて」
純二
「なおみ…」
なおみは純二にもたれ、純二はなおみを抱きしめた。
なおみ
「純二さん…。ずーっとそばにいてね」
純二
「ああ、離さないよ」
2人はお互いに見つめ合い、そして、口づけ…。しばらくの間抱き合って、2人きりの時間を過ごした。それを守が見ていた。
守
「あんなに自然に出来るんだ。それになおみのあんな幸せそうな顔、初めて見た。」
翌朝、みんなは7時に起きた。しかし、なおみはもっと早く起き、みんなの朝食を作っていた。そこへみんなが集まってきた。
孝行
「おはようっす。あれっ、なおみ、なにやってるんだよ」
なおみ
「なにって、みんなの朝ご飯作ってるのよ」
孝行
「こずえたちは?」
なおみ
「今布団片付けてる」
純二
「おはよう。みんな起きてるか?」
なおみ
「おはよう、純二さん」
純二
「…」
純二は、笑顔で挨拶するなおみがかわいくてキスしたくなった。
純二
「…みんな、向こう向いてろ」
守
「え!?なんで?」
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