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多くの生物が生きる自然豊かな森
人間のいる発展した賑わいを見せる国
そんな当たり前の世界は急変する。
名も無き大陸に突如、天から降り注ぐ
火の雨
大都市の大空を見上げる人間たち
赤い炎が線を描く中で
恐怖を駆り立てられる。
逃げ惑う人々は次から次へと増え、
巨大なビルの群れに激突していく炎の塊
崩れる建物に、逃げ場は無くなるばかり
人々が炎に包まれていく、
自然豊かな森も燃え上がり、
忽ち、大陸は真っ赤な炎で覆われて
全てを塵に変えて
全てを燃やし尽くして世界は
大陸を残し滅んでしまった。
しかし、あの炎の中で
僅かながら生き残りがいた事で
完全に滅ばずにすんだ。
そして後にその生き残りがその記録を
現在(イマ)に残す、伝記を静かに読む
一人の男がいた。
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