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「アハハ、それ?
面白いでしょ?
今日び学生が勾玉なんか持ち歩くなんて――」
オレは笑いながらそう言うと、彼女はオレに聞き取れないほどの声で唇を動かした。
「……けた…」
「えっ?」
その時!
「――!!
避けて下さい!!」
「へっ?」
彼女の叫び声に素っ頓狂な声を出すオレ。
だったが、その声を出し切る間もなくオレの体が後方に跳ばされた。
いや、正確には、
『彼女がオレの体を抱きかかえて前方に跳んだ』のだ。
そして次の瞬間――
――ドォォォン!!
地面に何かが落ちる衝撃音と、爆風で舞い上がる砂煙が同時にオレ達に襲いかかる。
「――はぁぁっ!?」
訳がわからねぇ!!
何が起こったんだ!?
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