落ちた

5/43
前へ
/199ページ
次へ
「どうしたの?」 「何でもないよ。開けていい?」 誕生日を忘れていた事を、笑って適当にごまかす。 「うん。開けてみて。絶対びっくりするよ」 由宇は得意気に笑う。 紙袋の中から出てきた物は、手作りの御守りだった。大きく悪霊退散と書かれている。 すごく由宇らしい。 「ありがとう」 …あまり、嬉しくないけど。 「すごいでしょ?1人で作ったんだよ。ちゃんと付けてよね」 …えっ?
/199ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加