落ちた

7/43
前へ
/199ページ
次へ
確かに、誰かの声が聞こえたのに、辺りには誰もいない。 あたしは怖くなって、早く家に入ろうと、慌てて鍵を開けようとするけど、中々開かない。 そして、また聞こえたんだ。 「誰か助けて」 鍵を落とし、身を凍らせ、未知への恐怖に、全身が震えあがる。 ごくっと唾を飲み込み、ゆっくりと振り返るが、やはり誰もいない。
/199ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加