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ちょっと待ってよ。このままじゃ、あたしまでマンホールに落ちちゃうじゃん。
少しずつ、穴に近づいていく。必死に耐えようとするが、風の力は強烈で負けてしまう。
「助けて」
また誰かの声が聞こえる。助けて欲しいのは、こっちだって。泣きたくなるのをこらえ、今は必死に耐える。
もう、ダメだ…。
諦めた時だった、風が止まったのは。
遅いっつーの。
風が止まった時には、既に体重は穴に持って行かれていた。
「いやーっ」
こうして、あたしはマンホールに落ちたんだ。
物語の始めってさ、何々しなければ、こんな事にはならなかった…とか、でしょ?
これってほぼ強制じゃない!
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