エピローグ

3/3
前へ
/101ページ
次へ
「な……何……? 借金取り!?」 「も、もしそうなら、私に任せてくださいね。お金なら……」 「君達さ、僕にどんなイメージ持ってんのさ」  呆れながらそう言って、僕は立ち上がる。  台所を通って、玄関戸の前で立ち止まった。  一週間前、異層空間で彌夜と別れる時、僕はポケットから取り出した紙に持っていたシャーペンで簡単な地図をかいて彼女に渡した。  ボロ小屋から僕のアパートへの行き方をかいてくれと彼女にわたされた紙だ。    本当に僕を信じてくれるなら、いつでも遊びにきてよと伝えてそれを渡しておいたんだ。  ゆっくりとドアを開いた。  恥ずかしそうに体の前で手を組んで俯いている、銀髪の少女が立っていた。  僕は彼女に、優しく微笑みかけた。 「いらっしゃい。迷わずに来れたんだね」 「……うっさい」 らぶばと! 完
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

486人が本棚に入れています
本棚に追加