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ハヤタが記憶を失ってから4日が経った。
しかしハヤタの記憶が戻ることはなかった。
ただ、ウルトラマンという言葉に関しては反応している。
基地にて、ハヤタ含めた隊員達と岩本博士、更には養成所に通っていたホシノ君も集まっていた。
ホシノ君
「ねえハヤタさん、ホントに忘れちゃったの?ウルトラマンのこととか。」
ハヤタ
「うん。ただ、ウルトラマンという言葉は聞いたことがあるかもしれないんだ。」
ホシノ君
「不思議だなぁ、一体どうしちゃったんだろう…。」
アキコ
「ええ。ところでキャップ。今回改めてここに集まったのって。」
ふと、アキコがムラマツに改めてここに集まった理由を聞く。
ムラマツ
「ああ、4日前に岩本博士とハヤタのことについて話したんだ。このまま一週間、記憶が戻らない場合は精神科医に入院させてみようと思っていた。」
入院という言葉に反応する隊員達。
ハヤタ
「入院………。」
岩本
「しかし、今の状況を見た限りだと、一週間では長すぎるようだ。
だから今からハヤタ隊員には入院をしてもらおうと思ってね。」
話しを聞いたハヤタは決心したように立ち上がり。
ハヤタ
「入院がなんでも構いません。とにかく、俺には思い出さなければならないことがあることは確かです。仲間達との思い出、ウルトラマンとの思い出、それに…。」
ふとハヤタは、アキコを見つめる。
アキコもハヤタの視線に気付く。アキコの表情はどこか寂しそうだった。
ハヤタ
「(俺が宇宙パトロールしている時、フジ君は何かを言いたそうな感じだった…。きっと、すごく大切な思い出に違いない。)」
こうしてハヤタは岩本博士のすすめで精神科医に入院することにした。
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