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翌日、記憶を失くしてから二日目。
ムラマツはハヤタを宇宙パトロールに出した。
記憶を失う前が宇宙パトロールだったため、少しでも記憶を思い出すきっかけになるのではないかと思考していたのである。
尚、ハヤタはあくまで赤い玉とぶつかった後の記憶を失っているため、ビートルの操縦する腕は変わらない。
基地の通信機にアキコが宇宙のハヤタに通信を送る。
アキコ
「本部よりハヤタへ、本部よりハヤタへ。」
ハヤタ(宇宙)
「こちらハヤタ。今の所は以上無し。」
フジ
「了解。ハヤタさん、何か少しでも思い出せた?」
ハヤタ
「それが…何一つ思い出せないんだ…。」
アキコ
「そう…。やっぱり、思い出せないわよね…あの時の約束も…。」
急に少し不機嫌になるアキコ。
気になったハヤタは通信を続ける。
ハヤタ
「フジ君?…すまない、俺が何も思い出せずに。」
アキコ
「えっ?あ、いいわよ。気にしないで。地道に思い出していきましょう。」
そのやり取りをムラマツは隣で聞いていた。
ムラマツ
「…(約束?ハヤタとフジ君は何か特別な約束をしていたのか?)」
アキコ
「………。」
記憶も失くしてから三日目。
イデは数枚の怪獣が写った写真を一枚一枚ハヤタに見せる。
イデ
「この怪獣はレッドキング。今までに2回我々の前に現れたんだ。いやぁ、かなりの暴れん坊だったなぁこの怪獣は。」
ハヤタ
「レッドキング…。」
イデ
「どうだい、何か思い出せた?」
ハヤタ
「思い出すも何も、むしろ逆にわからなくなってきた…。」
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