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イデは引き続き怪獣の写真を一枚一枚見せていくが、逆に思い出せないことに苛立ちを見せるハヤタ。
イデ
「で、これがゴモラ…」
ハヤタ
「もういい、やめてくれ!だんだんいらいらしてきた。」
イデ
「ダメだってハヤタっ。
くじけちゃだめだめっ。」
苛立ちを見せるハヤタと必死に思い出させようとするイデの間にアラシが入る。
アラシ
「そりゃあいらっとするのは仕方ないと思うぜ、イデ?わからないやつを何枚も何枚も見せられちゃあいらっとするだろお。」
イデ
「しかしですね、アラシ隊員?これはハヤタの為でもあるんですよ?僕はね、ちょっとでもハヤタの力になりたいんですよっ。
忘れたままでいいはずない。いや、良くないっ。今まで数々の困難を乗り越えた思い出や、『ウルトラマン』との思い出。」
ハヤタ
「…っ?『ウルトラマン』?」
イデが言った『ウルトラマン』という言葉にハヤタは過剰に反応した。
アラシ
「んっ?どうしたハヤタ。ウルトラマンについて何か思い出したか?」
ハヤタ
「いや…ただ、その『ウルトラマン』って言葉を聞いたことがあるような気がして…。」
イデ
「おっなるほどぉ、ウルトラマンに関してはいい感じだなぁ。ウルトラマンは地球を狙う怪獣達と戦ってきたまさに『怪獣退治の専門家』だったんだ。」
ハヤタ
「怪獣退治の専門家…。そのウルトラマンがかい?」
イデ
「もちろんっ。それにウルトラマンという名前はハヤタがつけたんですよ?」
ハヤタ
「僕がかい?」
アラシ
「ああ。彼には名前が無いっていうから、お前が付けたんだ。」
ハヤタ
「そうだったのか…(ウルトラマン…何だろう、全く覚えていないはずなのに…)」
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