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「何言ってるんですか狩野君。私は彼女たちを助けに来たんですよ」
犯人……渡辺理沙巡査部長はそう答えた。
「それに、私が犯人と言う証拠でもあるんですか?」
「良いでしょう。今からこの事件の真相をお話ししましょう」
「坂田が殺される寸前、彼はフロントと間違えて僕たちの部屋に助けを求める電話をしてきました。電話の内容を聞いた僕は同じ部屋にいた涼也と一緒に坂田の部屋へと向かいました」
優哉がそのときの様子を思い浮かべるように話始める。
「鍵がかかっていたのでドアをこじ開けて部屋に入った僕たちは開いていた窓からベランダに出て下を見たときに坂田の遺体を見つけました。そのとき部屋には僕と涼也の2人しかいなかった…」
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