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「私は刑事失格のようね。そんな失言を名探偵と呼ばれた人物の前で言ってしまうなんて」
静かに渡辺巡査部長が語りだした。
「自分が犯人と認めるんですね」
「確かに林と坂田を殺したのは私たちだわ。あの2人のしたことは許させることなんかじゃない!」
「理由は大石の事件に関しての復讐ですか?」
「そうよ。彼のことを愛してたわ。だから奴らを許すわけにはいかなかった」
「確かに奴らのしたことは許されることではないかもしれません。しかし、復讐は何もうみません。刑事のあなたがそのことを1番分かってるんじゃないんですか」
優哉がそう言うと渡辺巡査部長は優哉を睨みながらこう言った。
「そもそも君が事件に関わってこなければ彼は捕まらずに済んだのに……」
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