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「もしあなたが彼女を殺そうとするなら、僕は自分の命をかけてそれを阻止します」
渡辺巡査部長から目線を外さずに優哉がそう言う。
「私は本気よ!」
「僕だって本気です!もう俺の前で誰も殺させやしない!!」
優哉がそう叫んだときだった。
「そこまでだ渡辺!」
ロッジに男性の声が響いた。
「ま、松村さん…」
「まったく……相変わらず無茶をする男だな」
そこには、松村さん他、多くの警官がそこにいた。
「渡辺、もう終わりだ。このロッジは完璧に包囲されている」
松村さんが部下に向かってそう言う。
「私たちの負けね」
「姉貴……」
「もういいのよ…」
そう言うと渡辺さんは銃を下ろす。
悲しい復讐が今、終わりを告げた。
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