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松村警部が渡辺さんたちを連れて行った。
「福山さん、大丈夫だったか?」
優哉が声をかけると、菜月が優哉に抱きついてきた。
「ちょ!ふ、福山さん!?」
「ごめん…少しだけこのままで居させて」
かなり不安だったのだろうか。菜月の体は微かに震えていた。
「わかったよ。落ち着くまでいくらでも居ていいぜ」
そう言って優哉は菜月を抱きしめた。
「おとりこみ中悪いけど優哉君、ちょっと来てくれないか?」
「松村さん!」
「…………」
恥ずかしくなった優哉と菜月はゆっくりと離れた。いくぶん菜月の顔も赤くなっている。
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