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あの日以来、近づかなかった公園に来た。
そして、あのブランコの前に立った。
「美奈、ごめんね?今まで来なくて・・・」
キィ・・・
「え?」
風もないのに、ブランコが動いた。
「瑠・・・璃・・・」
「美奈・・・?」
そこには、顔から血を流した美奈が立っていた。
「ウソ・・・」
「瑠璃、寂しかったよ・・・。一緒に行こう?」
瑠璃の体が一人でに動いた。
そして、美奈が乗っていたブランコに立ち乗りした。
「美奈・・・」
「瑠璃、一緒に行こう」
キィーキィーキィーキィーキィーキィー
「やめて!!」
「そーれ」
ガンッ
「またあのブランコで事故が起こったんだって」
「ブランコ壊されるらしいね。なんかホッとした」
「ずっと一緒・・・」
-完-
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