忘れてしまう物・・・・

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「はぁー今日も、長かったな」 学校の終わりのチャイムが鳴ると、俺はいつもため息が出てしまう。 しかし、そんな憂鬱な俺を知ってか知らずか、いつもの声が聞こえる。 「信ちゃーん」 帰る時にいつも現れるのが、俺の幼なじみの、矢中志穂「やなか しほ」だ。 幸か不幸か、小学生から現在(高校3年)に至るまで、すべて同じ学校だ。 「帰ろ、信ちゃん♪」 「ああ、今いく」 俺はこいつと居るといつも、テンポが狂ってくる。 志穂とは家が近いので、いつも途中までは送っているのだ。 「志穂、先に校門で待ってろ」 「りょーかーい」 俺は志穂が校門に行くのを見たあと、駐輪場まで急いだ。 いつも学校の行き帰りは、自慢のMyバイクで登下校している。 ちなみに毎日のように、志穂を乗っけているので、メットも2つある。 「乗れよ、マフラー気をつけろよ」 「うん、ありがとっ」 ちなみに、学校から家まではかなりの道のりだが、バイクになってからはいくつかましになった。 「着いたぞ」 「いつもありがとね信ちゃん♪ じゃあまた明日ね」 てきとーな返事をすると、俺は家に帰った。 とりあえずバイクを置いて、家にはいる。 いつもの事だが、家には誰もいない。「とりあえず寝るか」 俺は自分の部屋で着替えると、ベッドに入った。眠りにつくのに、そう時間はかからなかった。
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