忘れてしまう物・・・・

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この日、俺は懐かしい夢を見た。それは、志穂と俺が、付き合うきっかけになった場所だった。 ちょっとした丘を登って行くとそこには………。 「………夢か」 朝日を感じてもう朝になったことに気づく。 夢から目を覚ますとちょっとの間天井を見つめる………。 ある程度頭が、回転してきたとこで思い出す。 「学校の準備しなきゃな」 さっさと着替えた俺は、一通りの事を済ましてから志穂の家に向かう、 「行ってくる」 誰も居ない家に挨拶だけすると、家を後にした。 志穂の家のインターホンを押すと、いつもの通り志穂のおばちゃんが出てきた。 「信ちゃん? ごめんなさいねぇ、まだ志穂は寝てますから起こしてもらえます?いつもみたいに」 「はぁー、志穂はまだ寝てますか、じゃあとりあえず起こしてきますね」 「変な事しちゃダメよ」 とりあえず、そんな事はまずないので、軽く無視をして志穂の部屋に向かう。 こんこん、とノックを一応しておく。 「入るぞ志穂」 中に入ると、 「すーすー」 案の定まだ寝てやがる! ………まぁ志穂の寝顔はかなり可愛いので、チャラにしよう。 「起きろ志穂、学校に行くぞ」 「ふわぁー。おはよう信ちゃん」 「挨拶は良いから、早く支度しろ」 「わかってますよーだ」 時間が無い訳でもないが、とりあえず急がせる。 「信ちゃんとりあえず、部屋から出て、それとも志穂の裸見てく?」 「バカな事言って無いで早く着替えろよ」 さすがに、部屋に居る訳にはいかないので一階で待つことにする。 リビングに行くと、親御さんに挨拶をしてから玄関を出た。 「お待たせ~。さっ、行こ信ちゃん」 「わかってるよ」 志穂を後ろに、乗っけると俺は、学校に向かった。
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