忘れてしまう物・・・・

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「そんな時もあったな」 「っん?何信ちゃん?」 「いや、何もないよそれより昼飯買ってくるけど何がいいんだ?」 「志穂は、オムライスが良いなぁ・・・・でも、ここまで持ってこれないよね」 「わかった、なら今日は特別に俺が運んでやるよ」 「ホントに?ありがとー」 「じゃあ、行ってくるな」 志穂を屋上に残して俺は 学食に向かった。 「けっこう人が居るな」 今日は土曜日だが、部活の連中で溢れていた。 速急に、自分の分と志穂の分を買うと上に行く事にした。 幸いにも、学食のおばさんが弁当用の皿に入れてくれたので運ぶのは、楽だった。         「買ってきたぞ」 「ありがとっ信ちゃん」 「まぁ食え」 そういうと俺達の昼飯が始まった。 「なぁ、志穂は俺の演技力をどう思う?」 「っえ?信ちゃんの演技?うーんそうだなぁ、志穂は相手役だから思うのかもしれないけどすごく迫力があると思うよ」 「そうか、ありがとな参考にするよ」 「そんな事ぐらい当たり前だよ、だって志穂と信ちゃんは・・・その・・・・あの・・・・こっ恋人同士なんだから」 志穂は顔を赤くしながら言った。 恥ずかしがりながら言われるとこっちも恥ずかしくなってきた。 「それより、信ちゃんは志穂の演技はどう思う?」 志穂は真面目な顔で聞いてきた。 「志穂は、俺の倍はすごいよ・・・頑張りもな」 「そっ、そうかな?でも信ちゃんに言われると、とっても嬉しいよ、えへへー」 志穂は照れながらも返事をしてくれた。
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