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そんな雑談をしていると、
時間がまずくなってきた。
「まずいな、麻奈にどやされる」
「じゃあ行こっ信ちゃん」
お互いに頷くと、とりあえず
戻る事にした。
体育館に戻るとギリギリ
間に合ったみたいで
まだ練習は始まっていなかった。
「桐山君!!志穂ちゃん!!遅い!!」
「え?まだ練習始まってないよな?」
「10分前に来ないと駄目だよ」
麻奈は時間に厳しかった。
まぁこれは中学生の時からなので余り気にしない事にする
「じゃあ始めるよ」
麻奈の掛け声で皆が集まる
いつも思うが、麻奈はかなりのリーダーシップがあると思う。
「じゃあ、次のシーンね」
ある程度まで練習を進めると
「お~やってるやってる」
呑気な顔で先生がやってきた。
「どうしたんですか?先生?」
「ん?いや、まぁ気になってな」
勝手に決めろと言ってたくせに見物にきたか
「で、何処まで進んでるんだ~」
「まぁまぁ、ですかね?」
「そうか、わかった」
それだけ聞くと帰っていった。
「はぁ、あの人自由気ままだな」
「確かにね」
そんな雑談ばかりしていると
帰る時間が来てしまった。
「じゃあ、私は帰るね」
「ああ、ありがとな麻奈」
「気にしないで、じゃあまたね」
麻奈を見送ると俺もバイクを
取りにいった。
「乗れよ志穂」
「うん」
「今日は何曜日だ?志穂」
「今日は土曜日だよ?」
「わかった」
今日は、行かなければいけない場所があるのでバイクを飛ばす
ブロロォォォォーーー
バイクは風に当たる感じが好きだ
・・・・・・・・キキィィィィ
「じゃあな志穂、また明日な」
「うん、今日は千智ちゃんの所に行くの?」
「ああ、土曜日は行かないと、約束だからな」
「じゃあ気をつけてね」
志穂に見送られると俺は
病院に急いだ。
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