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空。
この星、地球は空に包まれている。雲が浮かび、鳥が飛び、人々が夢を描く空。
ソラは自分の名前ということもあって空を眺めるのが好きだった。日課というほど暇さえあれば空を見上げる。ぼんやりと空を見ていると自分がとてもちっぽけに思えてくる。その感覚がソラは好きだった。
「………――――ふぅーぃ…」
今日の授業も退屈だな…といつも通り窓から空を見上げていた。雲が流れる様子を眺めながら思う、空を自由に飛びたいと…
「おい!ソラ!ソラってば」
隣の席のクラスメートに呼ばれてソラは我に返った。
「お前問題当てられてるぞ!ここ、70ページの問4」
「えっ…マジかよ…」
全くの不意を突かれてパニック状態のソラに先生の助け船が入る。
「まーた授業中によそ見してたな?ったくしょーがないやつだ…」
「あっ!はい先生!!」
「なんだ?もうお前に当ててるぞ」
「この問題の答えは―…」
この後数十分ソラと先生のやりとりは続いた。
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