死にたがりビリー。③

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「バカ」 ………ん。 「バカバカバカ、バカ!!」 ……あれ、杏ちゃん? 何で、泣いてるの。 僕は一体。 確か女の子を助けて、トラックにぶつかって。 ああそっか、僕は、やっと…やっと……。 「あんな危ない事して、もしも壊れちゃったらどうするのよ!」 ……へ? ビリーは当然ながら死ねませんでした。 なんたって、とんでもなく強固な体をしてるんですから……大型トラックなんかじゃ壊せるはずがありません。 ぶつかってきたトラックを黒煙が上がる程ヘコませ、当の本人はあまりにも久しぶりのジェット飛行で、燃料切れを起こしていただけなのでした。
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