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「ほら、行くわよ」
晴れ渡った空。
僕は毎日、杏ちゃんと一緒に小学校へ行く。
もちろん、悪の魔の手から杏ちゃんを守る為だ。
「ただいまー」
綺麗な夕焼け。
僕は毎日、杏ちゃんと一緒にお家へ帰る。
……今日も悪の組織は現れなかった。
ビリーは超高性能ロボットでした。
しかし、杏ちゃんと暮らすようになってから、そのスペシャルな機能は何一つ使われていません。
「二人ともおかえりなさい。あ、ビリーちゃん。今日カレーにしようと思うんだけど……タマネギ、またお願いして良いかしら」
……いえ、両手に備え付けてある純粋なロンズデーライトで作られたナイフだけは、野菜を相手にのみ使われていましたけれど。
とにかくこの国はとても平和で、どうしようもなく平和で、そしてとんでもなく平和だったのです。
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