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僕は何の為に此処に居るんだろう。
もちろん、杏ちゃんは大好きだし、杏ちゃんのママも大好きだし、あの日以来会ってないけれど多久博士だって大好きだ。
平和なのが悪い訳じゃない、平和な毎日も嫌いじゃない。
だけど、だけど……。
『怪我は…ないか?お嬢、ちゃん。もう道路に飛び出しちゃダ、メだぜ……』
テレビを見る度、本を読む度に思ってしまう。
……やっぱり僕だって輝きたい。
何かと戦って、誰かを守って、素敵に散ってみたいんだ。
ビリーは死にたがっていました。
ボディーガードロボットとして張り切っていた昔は考えもしなかった事ですが、あまりにも平和過ぎる毎日がビリーに変な憧れを与えてしまったのです。
ビリーは死にたがっていました。
自分が一番輝ける瞬間はソレしかないと、漢が輝ける瞬間はソレしかないと、いつもそう思っていたのです。
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