29人が本棚に入れています
本棚に追加
この速度で行けばすぐに学校に着く。
早く、早く杏ちゃんのところに……。
『……ちゃん』
なんだ、今の。
『千秋、ちゃ…危な』
僕の耳が勝手に音を拾ってる?
これだけの勢いで、轟音を響かせて飛んでいるのに何で。
『千秋ちゃん、危ない!』
不思議に思って、巻き戻して再生して……僕は気付いた。
大型車のブレーキ音。
悲鳴のような女性の声。
ビリーはとても速く飛んでいました。
杏ちゃんの小学校とは、全く違う方向に。
最初のコメントを投稿しよう!