死にたがりビリー。②

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この速度で行けばすぐに学校に着く。 早く、早く杏ちゃんのところに……。 『……ちゃん』 なんだ、今の。 『千秋、ちゃ…危な』 僕の耳が勝手に音を拾ってる? これだけの勢いで、轟音を響かせて飛んでいるのに何で。 『千秋ちゃん、危ない!』 不思議に思って、巻き戻して再生して……僕は気付いた。 大型車のブレーキ音。 悲鳴のような女性の声。 ビリーはとても速く飛んでいました。 杏ちゃんの小学校とは、全く違う方向に。
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