死にたがりビリー。③

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死にたがりビリー。③

ドン その瞬間に響いた音は、それだけでした。 トラックの運転手さんも。 小さな女の子も。 女の子のお母さんも。 みんな、何が起きたのか分かりません。 立ち上る黒い煙の中、ビリーは道路に倒れていました。 「怪我は…ないか?お嬢、ちゃん。もう道路に飛び出しちゃダ、メだぜ……」 途切れ途切れにそれだけ言うと……ビリーは動かなくなってしまいました。
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