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輝く光とともに少女と男は誰もいない路地裏へとほうり出される。
「何故、殺さない」
リースブルーは手枷と足枷を杖で二度叩く。
すると叩いてからすぐに錠の外れる音が聞こえた。
男は神妙な顔でリースブルーを見ると、リースブルーは少女らしくにこりと笑った。
「あんたの村を焼き払った王に用があるの」
途端男は表情を一変させ、リースブルーの首を狙い腕を伸ばす。
蒼い服の少女はその腕を自らのか細い腕で交差させて受け流すと、再度深いため息を吐いた。
「マーラを・・・マーラと子供達を・・・返せ!」
男の表情は憤怒と憎しみによって鬼のように歪む。
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