第一章 人の混沌

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リースブルーと呼ばれた少女は男と比べると50cmほど小さいのだが、その小さな体から繰り出す一撃は見事なものだった。 少女は男の拳を軌道ずらして受け流すと、男の股間の玉に杖をぶつけるとたちまち男は地面へと平伏した。あまりの苦痛に顔を歪めながら。 「誤解されてるけど・・・あれ? ちょっと、おーい。―やり過ぎたか・・・」 いくら強固な杖とはいっても少女の力は底知れず、ある意味悲劇を招くほどだったりする。
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