第一章 人の混沌

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「人の話を聞かないからそうなるのよ。誰も王の仲間とは言ってないでしょうが」 少女はそう言うと、涙目になっている男の髪の毛をハサミで切りはじめた。 一体どこから取り出したのかというのは甚だ謎である。 「動いたらもっと痛い目に遭うから気をつけてね~」 それを聞くと男は苦しみ悶えることすら動きをとめた。 この少女は、容赦がない。恐らく次は男でいられなくなるだろう。男はそう思うと、絶対に動かない。と即決した。
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