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「お兄ちゃん起きて。」
朝6時。
ベッドで眠る僕を揺すりながら、聞こえてくる妹の声。
イヤだ。まだ眠い。
声を出すのも面倒なので、妹の脳に直接語りかけます。
「もうっ。返事くらい口で言ってよ。」
妹は、頬を膨らませて文句を言ってますが無視です。
そもそも、今日は日曜日です。ゆっくり寝たいですもの。
「我……この言葉に於いて、その力を行使する者……」
ん?んん?何か呪文を唱え始めました。
「詠唱を止めろ。ハル」
さすがにハルに向かって言いましたよ。
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