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呪文を唱えるのを止め、僕を見て、
「お兄ちゃん。お、は、よ。」
と、ニコッと笑うのは、妹のハルです。
ハルは小学5年生なんですが、僕が『超能力』を使える様に、妹は『魔法』を使えるのです。
ちなみに威力の低い、あまり魔力を必要としない魔法は、呪文を唱えなくても繰り出してきます。
さっき呪文を唱えてたでしょ?
あのまま続けられてたら、僕は多分ハルをどこか遠くに飛ばしていましたね。
家が無くなると困りますから。
「んで、何?こんな朝早くから……」
僕は、眠い目を擦りながら、ニコニコしているハルに聞きました。
凄く嫌な予感がします。
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