兄妹

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「うん。魔法の練習しようと思うんだ。付き合って。」 出たよ。 なんで僕が付き合わなきゃなんないの? 「やだ」 ハルに向かって一言。 「ひどぉい。」 頬を、ぷくーっと膨らませて少し、怒った様な顔をするハル。 「僕、魔法の事なんかわかんないし、第一付き合っても何もいい事ないし。」 某魔法少女みたいに、全力全開スターライトブレイカーみたいなの食らわされたら嫌ですしね。 「お願い。わたしお兄ちゃんと練習したいの。」 なんか抱き着いてきて、そんな事言ってますが、 「い や だ」 そう言って、抱き着くハルを振りほどいて、寝転んだ時でした。 「我が言葉に於いて、其の力を我が力とせん。 汝、我が言葉を……」 呪文を詠唱し始めました。 魔法の事はよく分かりませんが、何かやばそうです。
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