8人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
牛に引かれて
「ここは・・・?」
少女が目を覚ましたのは薄赤い箱の中だった。
ここがどこなのかもどうしてここにいるのかはわからない。
しかしここはどうやら箱に布がかけてあるだけの空間らしい。ガタガタと地面が揺れている。
「車かしら。閉めきっちゃ息がつまるわ。」
布をまくると同時に少女は後ろへと転がってしまってね。何でって凄い風圧なんだもの。
しかし状況をつかむためにすぐに起きあがった。
「牛車!牛車に乗ってるのね!私!」
最初のコメントを投稿しよう!