由を知りたい。

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「痛いなぁ…本当にさ、加減とかできないわけ?!ただのお戯れじゃん!」 得意技は逆ギレである。 「じゃあそんなものを投げないでよ……」 「そんなことよりも、お昼出かけるから!」 「…………」 まともに話すことが出来たのは、土方さんだけだったな……。 沖田はもう百数十年たった今も、意志疎通の出来ないものと見なしていた。 「あぁ、はい。そうですか」 手拭いで顔を拭き、びしょびしょのタオルケットと布団を干すために物干し竿まで運んでいく。 「あぁ、総」 「なに?」 「京を離れたら、北へ向かうから」 ハルちゃんは知ってるからね。 捨てぜりふを吐き捨てた敵のよう。振り向いたら、既に斎藤の姿はなかった。
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