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合図と同時に動き出す事はなかった
マリカは構えのようなよくわからないものをとりながらジークに問う
「攻撃かけないんですか?」
「攻撃だと?、そんなもの必要ねぇなぁ。1時間あるんだまぁゆっくりやろうや」
と言うと、ジークは二本の刀を鞘に納め地面に腰を下ろした
「なぁ、マリカこの儀式の間にはもう一つ名前があってな、服従の間って言うんだ」
「服従の間ですか?」
「あぁ、力の弱いものは、この部屋に居る間力の強い者の問いには抗えないんだ。それでなマリカ、俺はお前に聞きたい事があるんだ」
口調はそれなりに柔らかいものの目は睨むように鋭かった。
「何でしょう」
マリカ気丈にふるまいながらジークに聞き返した。
「それはな」
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