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女だったのか。マント的な物を付けてたから性別までわからなかった。
「俺はジーク、お前が倒れてたから、助けてやろうと思ってな。ほれ」
俺はパンを差し出した。
「…ん?…ん??」
女は、パンを一向に取ろうとしない
「なんだ、いらないのか」
そういってしまおうとしたら、腕ごと引っ張られて。「…いる」
「なら、最初から取れよって人の話を聞けー!」
女はパンに食い付いているよっぽど腹へってたんだな。
「金少しここに置いとくからな。俺は、もう行くじゃあな」
と、家の方へ歩き出そうとしたら服の裾を引っ張られた。
「なんだ?何か用か?」
「私を…貴男の家に置いてください」
「ダメだ」
即答したら女は、泣きそうな上目遣いで見つめてきた。くっ、可愛いじゃねぇか
「分かった、賭けに勝ったらお前の好きにしろ。俺が勝ったら俺の好きにする、いいな?」
「…コクン」
そして、俺はコイントスをした。
「表か裏か好き方に賭けろ」「…う、裏」
「分かった、俺が表で、お前が裏だ」
そして、俺は手の甲に乗せていたコインを見た
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