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オレたちは、ポルックスの村の港まで徒歩で向かい、そこから大陸オリオンの玄関口の一つである港町フォーマルハウトへの連絡船へと乗った。
そうそう、アリアの母アリエスは家に残るそうだ。
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港町フォーマルハウトに着いたのは、日が沈む間際、もう西の空が大分赤みを帯びてきている頃だった。
「す、すいま……せ、ん」
「気にするな。仕方ないさ」
「そうですよ。あまり気にしないで下さい」
オレは生まれて初めて乗った船という乗り物で酔ってしまい、もう一歩も歩けない状況だったので、
夜行馬車には乗らず、明日の早朝の出発にし、フォーマルハウトで一泊することにした。
(それにしても、船……か。
どうしよう、帰りもアレに乗らなきゃならないのか)
と一人落ち込みつつ、オレは深い眠りに落ちていった。
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