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――――オレは、夢を見ていた。
真っ暗な空間……確認できる限りでは、オレしかいない。
「ここは……どこだ?」
不意に、そんな言葉が口から漏れた。
突如、漆黒に包まれた闇の空間を光が包み込む。
余りの光の強さに、オレの目は眩しさを感じ、反射的に目を瞑った。
徐々に光が収まっていくのを体で感じ、オレは恐る恐る目を開けていく。
何故、光が収まっていくのを感じられたのだろうか?
それは、分からない。もはや、そんなことなど考えられないくらい、
オレは、ソレに魅入っていた。
――――ドラゴン。
オレの前には、神々しき黄金色に輝く鱗に包まれた巨大な龍がいた。
その巨大な体躯にも驚いたが、オレが最も驚愕したのが……
「……スゲー頭だな」
頭が一つではない。数えてみたが、八個もある。
注意して見ると、尾も頭と同じ数だけあるのが分かる。
驚きの余り、口をあんぐりと開けていると、龍がゆっくりと喋り始めた。
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