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「小僧……我が宿主よ。
そなたに問いたい。
そなたにとって強さとはなんぞ?
圧倒的な力か、決して折れぬ心か、そなたの答えを聞きたい」
強さとは何か、か。そんなのは決まってる。
「両方だ。力があっても、それを何の為に振るうかを見失っては、意味がない。
両方あってこそ、真の強さだ!!」
「フフフッ、いいだろう。そなたの答え、しかと聞き届けたぞ。
我が名はヒドラ」
そこで、オレの意識は途絶えた。
いや、正確には夢から覚めた、と言う方が正しいか。
オレがベッドの上で目を覚ますと、目の前に微笑んでいるアリアが立っていた。
「あ……れ?
アリア、おはよう」
「きゃっ、
カ、カストル君。おはようございます」
オレが声を掛けると、アリアは何を驚いたのか、後ろに下がり目を右往左往させていた。
(何なんだ?
挙動不審だぞ、アリア)
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