第二章 背反

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アリアは驚いて、目を丸くしている。 「えっ、これって……?」 「あの露店で見つけて気に入ってさ。アリアにもあげようと思って買ったんだ」 ホラッ、という感じで自分のつけているネックレスをアリアに見せた。 「じゃお揃いなんですね」 「ん? まぁそうだな。同じ物なんだし」 そういうアリアは妙に笑顔で、機嫌が良さそうだった。 むぅ……そんなにコレが欲しかったのか? 女の子って本当好きだよな、こういうの。 オレたちは買い物を終え、ヴィルゴが待っているであろう、ベンチへと戻った。 「おっ戻ってきたか。そろそろ式典が始まるぞ?」 ヴィルゴの所へ戻ると同時に、式典の開始を告げる太鼓の音が鳴り響き、 女王と王護七衆ズィーベンアストルムが、ステージに姿を現した。
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