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「皆さん、よく集まってくださいました。
私は、アルナイル・サダルスゥド。現女王です」
白いドレスを着た金髪の女性が挨拶した。
どうやら彼女がアルナイル女王陛下らしい。
……らしい、と言うのはオレも見るのは初めてだからだ。
オレは女王陛下を拝見し、すぐにある人物を探した。
──いた。
漆黒のコートを纏い、黒い仮面を付けた人物、
「“ミザール”だ……」
自然とその名を口にする。
その時、ふとミザールと目が合った気がした。
仮面を付けていて、分からないが、確かにそんな気がしたのだ。
「ねぇねぇ、カストル君。陛下って、とても綺麗な御方ですね」
「あぁ、そうだな」
横では、アリアが何やら興奮しているが、オレはとりあえず軽く流した。
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