第一章 平穏

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そう、明日はヴェルギリウスの現統治者であり、賢王とよばれているアルナイル・サダルスゥド女王陛下が即位して丁度10周年。 その記念式典が大陸オリオンの首都ベテルギウスで執り行われるのだ。 アリアは、式典を観に行きたいらしく、アクエリアス夫妻の計らいでオレも一緒について行くことになった。 ……正直、式典などには興味が無かった。 だが、それでも付いて行くことにしたのは、アリアがしつこく誘ってきたのとは別に理由があった。 それは、世界最強とされる王護七衆【ズィーベン・アストルム】が来るからだ。 ズィーベン・アストルムは、女王を警護し政治にも参政する七人のことだ。王に次ぐ権力を持ち、一人一人が凄まじい強さを誇っている。 また、名前とは別にコードネームがあり、こちらしか民衆には知られていない。
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